第53回座論議事録 ×マイケル・グリーン「変わりつつあるアジアと日米関係」

 

2010年11月23日、アメリカン大学において、戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies:通称CSIS)の日本部長であるマイケル・グリーン教授を迎え、第53回座論講演会を開催致しました。

サンクスギビング間近のイベントにも関わらず、数多くの参加者に出席してもらい、ありがとうございました。今回は、座論初となる全編英語の講演会となり、日本人以外の参加者も見られました。

 

マイケル氏は、冷戦以後、変化したアジア諸国の現況について、日米関係と関連付けて論じられました。

確かに、冷戦後アジアは民主化が浸透し、経済相互依存が深まりました。しかし、中国と北朝鮮という二つの国家は特殊だというのがマイケル氏の主張です。氏は、この二つの国は、冷戦システムの外で生まれた国家であり、現代の相互依存世界からの干渉を避けようとしている、そして国内が不安定な中国は、外交による政治の安定を求め、強固な日米関係を歓迎しないだろう、と指摘しています。

 「日米関係は、確かに弱くなっている、そして、そのことによって中国と北朝鮮がよりパワーを得ている。しかし、私はそれ(日米関係)の将来については楽観的だ。強いリーダーが現れれば、関係はすぐに好転するだろう。問題は、それがいつになるか、ということだ。」

「個人的には、鳩山さんはいい人だから好きだ。ただ、政治家として人が良すぎるかな。」

 

講演後の質疑応答では、北朝鮮の砲撃が日米関係にどのような影響を与えるか、憲法9条と日米同盟の整合性についてなど、興味深い質疑応答が飛び交い、活発な講演会となりました。

「アメリカは中国抜きで問題解決はできない。だから、もっと巻き込もうとしている。」

 

最後に、アンケートに質問が寄せられていましたので、ここでお答えしたいと思います。

Q. 英語で行われるプログラムは、どのくらいあるのですか?
A. 英語で行われるイベントは、今回が座論初の試みとなります。今後、さらに英語の講演会を増やすかどうかは、現在検討中です。

今回は、懇親会がありませんでしたが、有意義な会を開けたと思います。参加していただいた皆様、改めてどうもありがとうございました。